Shut Up & Write 書き手のコミュニティーは「書くことの終わり」に向かう勇気づけになる

Shut up & Writeとは、サンフランシスコで始まったライターのコミュニティです。ライターと言っても幅広く、小説を書く人、脚本を書く人、論文を書く人と何であれ「書く人」の集まり。文字通り「黙って、書く」ために書き手が集まり、自分のプロジェクトを1時間集中して進めます。サンフランシスコの他に、カルフォルニア州の都市やニューヨークにも広まったこのイベント。先日、東京支部が公式に発足したとMeet Upで知り、2016年2月7日(日)に開催された第一回の集まりに参加してきました。

開催場所は、主催者が運営している武蔵小山にある私設のコミュ二ティ図書館、Diaspora Links Library。図書館は登録不要で、置いてある本を解放し、貸出もしくは持って帰ってもOKという面白い取り組みをしています。本に親しんでもらうため英語・日本語両方の絵本の読み聞かせイベントなどを行っているとのことです。

東京支部の初回参加者は、10人程度で日本人は私を含め2、3人でした。セッション前に、英語で簡単に自分の取り組むプロジェクトを話します。私の場合、「自分(平井インターネット研究所)のブログ用に教育に関する記事を書きます」と宣言!小説を書く方が多かったのですが、変わり種だと「イタリアに住む家族に手紙を書く」という方もいました。書く内容はそれぞれ自由。セッションが始まれば、静かにただただ自分のことに集中します。

実は、前回の「大人の学び場」の記事は、このイベント時に書いたもの!ぐっと集中して書き終えることができたのでした。

セッションの始まりには自分が何について書くか紹介しますし、合間の休憩時間には互いの書くものの話をしたりするのも自由。ただし、書いたものの批評や批判が目的ではなく、モチベーション維持のために場を共有する意義がこのコミュニティの特徴です。
論文や小説など書き手には「書き手のブロック」と呼ばれる現象が往々にして起こります。良いものを書きたいという気持ちは、良いものが書けないかもしれないという不安から、手を止める要因に。いざパソコンを開いても、ネットに夢中になり進まず、罪悪感が募る…そういった経験は多かれ少なかれ誰しもあるかもしれません。
「書き手」という共通点からどんなにバラバラなプロジェクトであれ、定期的に集まり一斉に黙って書くという環境は、書き手のブロックから自分を遠ざけ、ずるずると延期してしまう「書くことの終わり」に向かう勇気づけになるといえます。

私の今までの経験では、「書き手のブロック」問題で、一番深刻だったのは、博士論文を書いている時。
3行書き進めては、10行削り、手の施しようのない不出来な文の塊に、ますます手が止まる日々。気分転換にカフェへ行っても、襲ってくる眠気に、気がついたらYoutubeでアイドル動画を見て気合だけ入れる。
あの頃にこんなコミュニティーがあったらよかったのに!と思ったのでした。

「書き手のブロック」にお困りの皆さん、1時間深く集中してみたい皆さん、よかったら参加してみてはいかがでしょう?

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