思うこと

ストレングスファインダー診断結果とストレングスファインダーのコーチングで気がついた「自分の取扱説明書」の必要性

ストレングスファインダーTOP5の結果

2016年の6月に『ストレングス・ファインダー』のTOP5を診断をしました。ストレングスファインダーとは、アメリカの世論調査・コンサルティング会社のギャラップ社が統計に基づいて分析した、強みを発揮する際の資質を診断するツール。34種類の資質があり、そのうち最も強く自分に表れる資質がTOP5です。詳しくはこちらがわかりやすいです。

診断の結果、私のTOP5は
1.最上志向
2.内省
3.運命思考
4.ポジティブ
5.適応性

TOP5は、プラスに働けば、その人の能力を最大限に発揮できますが、マイナスに働くとネガティブな波及効果も大きいそう。例えば私の場合、「最上志向」によって完璧主義に陥り成果物をなかなか完成できないことがあります。
診断後に読める詳しいレポートを見ると、自分の強い要素と納得しましたし、「この資質同士の組み合わせが、ときに私を困らせてきた」というのが一番に気がついたことです。とりわけ一位の最上志向と他の資質が組み合わさった時に生じるマイナス面をどのように取り扱うかが私がずっと抱えてきた課題だったと自覚しました。

今までの自分の行動や癖によって生じた様々な困難や課題が腑に落ちた

過去には「何でもひとりでできる」「ものごとの良い面しか見ない」(最上志向とポジティブ)ため、問題から目をそらしているように思ったり、周りに適応して妥協した仕事した結果モヤモヤしたり(最上志向と適応性)。自分に対する批判が常に頭にありました。適応性とポジティブでピンチを切り抜けて褒められても、本当はもっと良いものを作りたかったという思いがあって、素直に喜べませんでした。私の「得意なことだけお互いやればみんな幸せ。苦手克服は時間の無駄」を嫌がる人がいて驚くだけでなく、自分と違う価値観の人がいる、当たり前がみんな違うことが理解できず傷ついてきたのも、「人類皆同じ」と深いところで信じている運命志向との組み合わせならでは。価値観の違う人をどう受け止めていいのか、ずっとわからなかったのです(長い間の内省テーマ)。
本来は、日頃の洞察を武器に、その状況下に合わせて自分や相手の良い面を探し、その強みを伸ばすことを何よりも喜ぶ私。右も左も分からず、自分の指針に自信が持てなかった若い頃は、マイナス面を批判する声(それは結局、内なる声なのです)に耳を傾け、他人に迷惑をかけてしまうからと「強み」を抑えようしていました。

2016年は、自分の本来の力と繋がって活動ができるようになってきていたので、まだ私にしがみついて残っているらしい、ジャッジメンタルな自分を完全に手放す時期と感じていました。

ストレングスファインダーの個別セッションで得たもの

TOP5を意識しながら、自分の行動や癖について内省を深めること数ヶ月、2016年12月にストレングスファインダー認定コーチを目指す友人にお願いし、ストレングスファインダーのコーチングの個別セッションを受けました。TOP5の組み合わせで「どんな時に、どんなことがおこりやすいのか」を説明してもらい、過去の失敗や辛かったことなどがなぜ起きたのか、どうすればよかったのかが手に取るように理解できたのです。マイナス面のみ当てはめてTOP5理解する偏りに気がつき、「これで良かったんだ」と自分の「強み」を認めてあげる機会になり、強みを抑える(そもそも無理なこと)のではなく取扱説明書を手に入れよう!と過去の憑き物がボロリと剥がれるような経験でした。

私にとっては、ストレングスファインダーは、自分の行動や癖によって生じる様々な困難や課題を、俯瞰して理解するのにベストなツールです。当たり前に発揮している強みは案外自分では気がつかず、扱い方を知らないものなので、コーチングでさらに理解を深め、欠点としてではなく「強み」として目を向けることができて良かったと思いました。

「苦手」を作っているのは苦手意識かもしれないー「苦手なこと」への態度を見直し、自分の伸びしろだと思えた

「苦手」を作っているのは苦手意識かもしれない

ハンコが上手に押せた。
料理で納得いく配膳・盛り付けができた。
どちらも昔から苦手だと思っていたことが、このところ続けて上手くできました。
ハンコはいつも曲がったり、かすれたり、にじんだり。大切な事務書類の提出のし直しになるので、押す前から嫌な気持ちでいっぱい。配膳や盛り付けは、子どものころ給食当番で上手くいかないのが嫌で憂鬱でした。気持ちよく綺麗にハンコが押せた先日、「苦手」を作っているのは苦手意識かもしれないということに気がつきました。「苦手なこと」に対する考えを見直してみました。

「苦手意識」には過去の嫌な記憶や自己評価のジャッジが隠れている

「ハンコが押せない」「盛り付けが下手」など、うまくいかなかった記憶の積み重ねで自信を失うと、苦手意識が生まれます。歩き方を考え出すと、急に手足の出し方がわからなくなり歩けなくなるように、その行動に意識が向きすぎて、失敗を招く。苦手意識によって、さらに「苦手」が強化されているのかもしれません。
また、「苦手意識」には過去の嫌な記憶や自己評価でジャッジが隠れています。自分の出来ることや得意に目を向けないで、出来ないことにフォーカスし、周囲の人からの声を真に受けたり、自分へのダメ出しをして、傷ついてきた過去が多かれ少なかれあるのです。
以前より「苦手なことは自分が得意になりたいこと」だと考えています。私の場合、上手な人との比較や、自分の中で思い描く理想形・完成形があり、そこに到達していない自分をジャッジしているのです。高い理想が欠乏感をうんでいるだけであって、他人が見たら「上手」なことも、自分が「苦手」と感じているだけという場合もあります。例えば、私は食事の時、自分の食べ方が汚いと密かに悩んでいたのですが、数年前に「いつも綺麗に食べるね」と母に褒められ驚いたことがあります。

「苦手」に感じていることのいくつかは、実は自分の「強み」の素

「苦手」に感じていることのいくつかは、実は自分の「強み」の素かもしれないのです。もし上手いか下手かが全く気にならないことなら「苦手」にすら感じないはず。苦手なことは、人一倍気をつけて取り組むので、パッとできることよりも、上達の可能性を秘めているといえます。
うまく出来たらいいな、もっとうまくなりたいということが「苦手意識」の元になっているとき。必要なのは、自分の「苦手」をジャッジすることなく、ただ感じて眺めること。「苦手なこと」を見直してみたら、自分の伸びしろだと思えたのでした。

得意不得意に向き合い、学び、自分の役割を知る

一気に理想形・完成形には到達できないので、出来ている人の行動や、日々の積み重ねから学び工夫すること。
周りに自分より凄い人しかいないとき、「自分には何もない」と感じることもあります。でも、その感情に向き合うこと。周りが凄い人だらけならば、自分が変化するための恵まれた環境にいる証拠。「苦手意識」にとらわれることなく、今提供できる自分の得意や、今の自分で出来ることを見つけて工夫していけば、いつの間にか、何か出来ている。時には「苦手」だと思っていたことが「上手」と言われたり、自分の役割となって「プロの仕事」と言われる日もくるかもしれません。

手放して楽になった、心や行動を窮屈にする「せっかくだから」思考

手放すと楽になる、心や行動を窮屈にする思考のうち、私が実践していることのひとつは、「せっかくだから」を減らすことです。

「せっかくだから」を減らすメリット
「せっかくだから楽しもう!」と予定を組むのはもちろんワクワクします。「せっかくだから、たくさんのことをこなす休日にするぞ!」と決めて行動した日は気持ち良いです。「せっかくだから」自体が悪いという意味ではなく、ここでは「せっかくだから」を手放して得られるメリットに目を向けています。

メリット1.時間の余裕と心身の疲れを防ぐ
私が「せっかくだから」手放してよかったことは、予定がゆっくりになって心身の疲れを防げることです。
自分時間をとるクッションタイムがあると、私は落ち着くタイプとわかっているので、「できるけどやらなくていい」「豊かな時間を重視したい」という感覚を優先させるために、「せっかくだから」と言って予定の詰め込みをしないようにしています。

メリット2.暴走しがちな行動を落ち着かせる
私は、思考や脳の回転スピードが早く、心身置いてきぼりにして暴走する癖があります。「せっかくだから」はそのカンフル剤になりかねません。「あれもこれも!」とやりすぎてバタバタしてしまい、結果として行動を制約してしまうのです。それをやめたら「結局、大変だったし、疲れた」という心身への負担がだいぶなくなりました。

メリット3.持続的な時間軸を感じられる
私が「せっかくだから」を減らすことのメリットに気がついたきっかけは、何年も前に見たテレビ番組。インドから来た家族を1週間ホームステイでもてなすというもの。
もてなす側の日本人家族はとあちこちへ連れて行って、インド人家族はもちろん喜んでいたのですが、ある日「今日は休みたい」と予定を入れることを断りました。もてなす側は「せっかくだから」と観光地に連れて行きたい様子でしたが、「次来た時に行けばいいさ」と答えるのです。
私は「次来た時に行けばいいさ」という言葉に目から鱗でした。そのインド人家族はまた日本に来ることなんて正直無いかもしれません。それでも「次でいいよ」という発想に、今目の前にある自分の時間だけじゃなくて、もっと持続的な時間軸を感じることができホッとしたのです。何だか、やりたいことをやりきることができなくっても、次の人生があるから大丈夫さ、という大らかさを教えてもらいました。

大切なものを残す
「せっかくだから」とたくさんのことにチャレンジし、後悔のないようにその時しかできないことをして過ごすこと。それが人生では大切なことなことに変わりありません。一方で、「せっかくだから」で行動した結果、自分の時間が支配されて、自分の心や行動が窮屈になってないかな?と思い当たるところがある方は、一見楽しみを減らしてしまうように見えてもったいないように思えますが、一度、手放してみてはいかがでしょう。「今日いちばん何が大切か」を曇らせないで選択できるようになるかもしれません。

「大丈夫、次またやればいいんですよ」。