保育

「保育士だけど保育士じゃなくていい! 『肩書き』や『役割』を超えてあそびを楽しむ!」asobi基地キャストコラム掲載

2016年から子育てに関わるコミュニティ「asobi基地」にキャストと呼ばれるメンバーとして関わっています。
なぜキャストになったの?とasobi基地の好きな所をキャストコラムとして書き、asobi基地のブログに掲載してもらいました!

「保育士だけど保育士じゃなくていい! 『肩書き』や『役割』を超えてあそびを楽しむ!」

私と同じように、「保育士」という肩書きが窮屈でもやもやしているひとへ向けて書きました。
保育園は大好きだったけど、保育園で働くことと、自分の目指すものに、なんとなく齟齬を感じていた私。保育園の外で保育の力を活かす場へ参加することで、自分なりの保育のあり方に出会えた気がします。

asobi基地について
・オトナもコドモも平等で、家族みんなで成長でき誰もが子育てしやすい社会。そんな理想の社会をみんなでつくるコミュニティ。

開催イベントなどは、asobi基地のFacebookページでもチェックできます。

[2016.10.2]「DIVERSITY PARK 2016」へ参加してきました!

平井インターネット研究所の居候の川原さえこ(フリーランス保育士)です。
2016年10月2日(日)は、新宿中央公園で開催されたダイバーシティパークというイベントで、asobi基地ブースのお手伝いへ行ってきました。

私は、リーダーが用意してくれたネイチャーゲームコーナーを主に担当。ネイチャーゲームは自然を五感で体験することが目的。今回は、ネイチャーミッションカードを引いて、そこに書いてあるミッションを探検します(写真参照)。

虫めがねや聴診器を使うことに興味津々の小さな子には、虫めがねや聴診器をまずは触って楽しんでもらいました。ゲームは小さな子も、小学生も楽しんで、ミッションクリア。何度もチャレンジする子もいました。

「洋服にくっつく葉っぱ」など、見つけてきたことを褒めると得意顔。「どうしてくっつくの」と聞くと、いろいろ説明してくれました。

「どっちから風がふいている?」というミッションでは、「指をたてたら、指の右側が暖かくて、左側が冷たいから、左側からかぜがふいてる!」という鋭い観察力の子も!

ゲームを通して子どもたちの探究心にたくさん触れることができました。捕まえた虫を虫めがねでみんなで観察したり、お友だち同士で心臓の音を聞いたり他の遊びにも発展しました。野外をたっぷり味わうイベントになり、私も楽しかったです!

*ネイチャーゲームについて詳しくはこちらを参照。
シェアリングネーチャーゲーム協会 http://www.naturegame.or.jp/
*asobi基地 http://asobikichi.jp/
*ダイバーシティパーク 公式Facebook: https://www.facebook.com/DiversityPark/
「DIVERSITY PARK 2016」2016年10月1日〜2日@新宿中央公園
「ハンデのある方や高齢者、外国人、LGBTなどの関連団体がさまざまな活動を通して一般の人々と交流し、年齢、性別、国籍、ハンディキャップの有無や価値観などの多様性を受け入れ、尊重しあう意義を発信するイベントです!」

保育について思うこと〜「フリーランス保育士」という肩書きとの出会い

保育について思うこと

私は、2016年7月「フリーランス保育士」という肩書きを名乗りはじめました。
保育士資格を正式に取得したのは、2016年の1月。
2014年1月から2016年5月までは、とあるインターナショナル保育園で英語講師・保育補助と事務室サポートを担当していました。それ以前は文系の大学院に行っており10年研究一筋で、大学の研究所に2年勤めました。研究分野も保育ではなく(でも研究で学んだことがとても役立っている)、保育は未経験。それまで学童保育や公文式教室でのアルバイトなど子どもに関わる仕事はやったことがあるものの、未知の世界である「保育」に関わることになりました。そんな私がなぜ保育士になったのか、そしてなぜ「フリーランス保育士」という肩書きを選んだのかについて、保育に関して思うことをつらつらとで書いていこうと思います。

フリーランス保育士って?

保育に関わる仕事についてから1年くらいたったある日、偶然「フリーランス保育士」という言葉に出会いました。「子どもみらい探求社」の小竹めぐみさん、小笠原舞さんのインタビュー記事でした。お二人は、保育園を飛びたした保育士起業家。「asobi基地」や園舎を持たない「おやこ保育園」といった活動・事業を通し、子どもと大人を取り巻く社会環境に対してのインパクトを生み出して活躍しています(お二人の活躍については各種インタビュー記事やTEDでのスピーチなどで知られています)。
保育士は単に保育園で働く人を指すのではなく、保育士としての知識や技能や専門性を活かし、保育士としてのあり方をもっと広くとらえ、社会と繋がってできること、子どもたちの「育ち」を中心としながら、そのサポートを大人の世界とつなぎ、親や地域などの社会の環境づくりへ貢献するあり方が可能なのだと知り、とても興奮しました。

そして、私も保育園を飛びたして「フリーランス保育士」となって、人とコミュニティーに貢献できるなんらかの活動へとシフトできないだろうかと考え始めました。仕事は毎日楽しかったものの、保育園という場の限界や保育を取り巻く環境に対して思うことをたくさんため込んでいた私は、「フリーランス保育士」という肩書きを知って、目の前の霧が晴れていくような気がしました。
しかし、その記事を読んだ時には、保育士資格を持っておらず、保育士を名乗ることができなかったのと、まだ保育の仕事に関わり始めたばかりということもあり、お二人の存在に刺激を受けながらも、まずは所属する園でしっかりと保育経験を積むことと、保育士資格を必ず取るという目標へ取り組むことにしました。

保育士資格を得て、「保育の形」に自信がつく

2016年に、保育士資格を得たことで、それまでの人生経験、現場経験と資格試験にあたって学んだことがリンクするようになりました。月齢による発達の違い、子どもたちに見えている世界、一人一人の気持ちを知ること。これまでの自分のやり方が、きちんと枠付けられ、間違っていなかったと思えるようになりました。そうして自分の中で「こうありたい」という保育の形がだんだん明確になっていくなかで、一旦保育園の現場から離れる決意をしたのです。
「もうしばらく保育はいいかな。休もう」そんな気持ちでもありました。

おやこ保育園のおやこパートナーになる

2016年春に退職してからほんの2ヶ月、しばらくもういいかなと思っていた保育。ふと目についた仕事旅行社の体験で、以前心惹かれていた「子どもみらい探求社」によるおやこ保育園のおやこパートナーになる旅が、目に飛び込んできました。気がついたら、参加ボタンを押していました。そうして参加したおやこ保育園は、、、
「これが、わたしの求めていた世界」でした。
親と子が同じ場所で自由に存在し、子供を見守るパートナーが「保育士」という立場ではなく、ありのままの自分で関わることができる。子どもも親も対等で、一人一人の個性のまま受け止めていい場所。こんなあり方で保育に関われるならば! と以後、おやこ保育園のおやこパートナーだけでなく、小笠原舞ちゃんが代表を務めるasobi基地など参加の場を少しづつ増やしていきました。

 レッジョ・エミリアとの出会いと親子イベントの開催

またその間、MorMorMor主催の「世界一幸せなデンマークの教育」というトークイベントに参加しました。以前より気になっていた、レッジョ・エミリアを取り入れたデンマークの保育園で働く方のお話に感銘を受けました。
レッジョ・エミリアは、イタリアのレッジョ・エミリア地方ではじまったアートを軸とした保育手法の一つ。アートを取り入れて、子どもたちのありのままの表現を促すイベントを開きたいと思い、参加したトークイベントに「親子イベント」をやりたい書き込むと、反応してくれた人がいました。そうして、2016年9月に代々木公園で、10月には友人宅で友人と共に、アート体験を織り交ぜた親子向けの保育イベント開催を経験することができました。

もっと日常の隣にいる「猫のような保育」がしたい

様々な保育のあり方を知っていき、イベント開催していく中で、もっと日常の隣にいる「猫のような保育」がしたい。それがわたしのあり方だと考えるようになりました。

たとえ一期一会であっても、その子の遊びの中で生まれるその子にとっての小さな発見に立ち会える喜びに出会いたいのだ、と。覗かせてもらった世界を、みんなと分け合いたいのだ、と。

道端に佇む猫みたいに、何をするでもなく、子どものありのままを邪魔をしないこと、子どもの発する世界の邪魔をしないこと。子どもにとっては、隣で付かず離れず、だけど面白いことは一緒に楽しみ、同じ目線でとことん付き合う、猫のような保育。

そんな保育ができる場所で、これからも保育の力を活かしていきたい、そう思います。それが、「フリーランス保育士」と名乗ることの意味になりました。

[2018.3.7追記]